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妊娠中であってもクラミジアのリスクがあり、細心の注意が必須です

妊娠中の女性が性器クラミジア感染症に罹ると、胎児にも悪影響が及ぶ恐れがあるので注意が必要です。クラミジア菌に感染すると最初に膣の奥の方にある子宮口で炎症を起こしますが、そこから子宮内に侵入して子宮内膜炎を発症します。妊娠中であれば絨毛羊膜炎を起こして、子宮を収縮させる作用を持つプロスタグジンと呼ばれるホルモンの分泌が促進されます。妊娠中にプロスタグジンが分泌されて子宮が収縮すると陣痛が誘発されてしまい、流産や早産を引き起こす恐れがあります。

妊娠中の女性がクラミジアに感染して無事に出産できたとしても、分娩時に新生児が産道を通過する時に口や鼻から病原菌に感染する危険性があります。新生児がクラミジア菌に感染すると、新生児・乳児肺炎を発症してしまいます。新生児・乳児肺炎になると、多呼吸・喘鳴や痰をともなう咳などの症状が出ます。早産が原因で低体重の新生児が状態で誕生すると、肺炎の症状が重症化する危険性があります。

妊娠の時にこの感染症に感染すると、流産・早産や病原菌が新生児に感染する危険性が非常に高くなるので細心の注意を払う必要があります。このため、産婦人科では全ての妊婦に対してクラミジアの検査が実施されます。もしも妊婦にクラミジアの感染が認められたら、早めに完治させる必要があるからです。

妊婦がクラミジアに感染していることが判明した場合は、抗菌薬を投与して治療がおこなわれます。ただし、妊娠中の女性が服用することができる医薬品は種類が限られています。一部の抗菌薬(抗生物質)は胎児に悪影響が及ぶので、服用することができません。妊娠中にクラミジアの感染が確認された場合は、治療のためにジスロマック(アジスロマイシン)錠が投与されます。アジスロマイシンは胎児に悪影響を及ぼす危険性が低く、妊娠中でも服用することができる抗菌薬のひとつだからです。

産婦人科に受診すると全ての妊婦が性病検査を受けることになっていますが、検査後に性行為をすると病原菌に感染する恐れがあるので要注意です。検査で陰性と判断された後に性病の病原体に感染してしまうと病気に気づくことができないため、流産・早産や新生児に病気をうつしてしまう恐れがあるからです。このため、妊娠中はクラミジアや他の性病の感染を防ぐために細心の注意を払うことが求められます。妊娠中に性病の病原体に感染しないようにするためには、性行為を控えたり感染予防のための対策を講じることが必要です。